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奈良”県”コミュニティ自論

WordBench奈良のクローズに併せて、運営の任を退かせていただいた。

奈良で勉強会を催してきて、ずっともやもやしたものを抱えたままひと区切りしてしまった。

それは「奈良県」のコミュニティを標榜しながら、結局「奈良」のコミュニティで終始したということだ。

大阪の人にとって梅田界隈をJRの駅名で「大阪」と称するように、奈良県民の「奈良」は「奈良市」ではなく、県外にも世界にも知られる、鹿がいて、大仏さんがおわすそのイメージそのものズバリのあの界隈のことである。
歴史的にも、その場所はずっと「奈良」で、奈良県は「大和の国」であった。

でも、大阪や京都や都道府県を同じ名を冠する街が、奈良の場合、東西南北から県の人たちが仕事や買い物や娯楽を求めて必然集まってくるような、いわゆる「県の中心」ではないということ。
(かつてはそうであったが…)
頭でわかっていたつもりのことにあらためて気づくのが遅くて、気づいても結局、何か具体的なアクションをする以前に運営自体にモチベーションを維持できなくなって、コミュニティ運営から身を引くことにした。

僕の家の家系は、祖父以前は奈良県民で、現在も親族が奈良県の北にも南にもいる。
現在所属する会社は奈良市にあって、近年首脳陣の地元である天理市に移転して、平日は毎日通っているし、十数年前には奈良県の真ん中のほうの広陵町の職場で働いていた。
アクションはしなかったが、「奈良県」のコミュニティはどうあるべきか、大阪人ではあるが、この県との関わりの多い僕なりに思っていることを記しておく。

奈良県は縦に長い。これを南北方向に3つに地域を区切って、北和、中和、南和と称する。

奈良県内はどこの街も村も未だにムラ意識がとても強い。
新しい取り組みを次々と熱心に行なって話題の生駒市でさえ、市民の方には怒られるかもしれないが、新しいなりにムラ意識でまとまっている感じがしている。
そういうところであるうえに、北和、中和、南和にはそれぞれ東西に近鉄奈良線、近鉄大阪線、近鉄南大阪線が走っていて、それぞれがそれらを生活導線にしていて、
隣り合う市や町の人たちは交流があっても、近鉄橿原線を軸とした縦方向の交流は通学の高校生くらいでほとんど繋がっていない。言うなれば近鉄橿原線は京都に通うための脚のようなものだ。

県の外では、お互いに奈良出身か、そうか同士だと語り合い、奈良には鹿がいて大仏さんがいて、みたいな同じ調子で他人に話していても、地元に帰れば中和南和の人は鹿も大仏も縁のない他所の話になる。

あえて奈良県の中心はどこかといえば、大阪になる。
近鉄奈良線、近鉄大阪線、近鉄南大阪線に乗って、奈良県の北のほうの人も南のほうの人もみんな一番集まりやすい場所は大阪なのだ。
県下最大のターミナル駅である大和西大寺がその役を担うべきだけれど、家ひとつ建てるだけでも、掘ったら100%平城京の遺跡が出てくるから奈良文化財研究所がお出ましするような場所で、永遠に下町のまんまだし。

だから奈良県のコミュニティは県全体を包括するようなものをいきなり目指すのではなく、その3地域ごとに、あるいは市町村レベルで小さくまとまることから始めればいい。
ムラの中ではムラの人の交流は都会住まいの僕には羨ましいくらい仲睦まじさがあるので、ムラのこととして受け入れられればそれなりに盛り上がるだろう。
そうしてそれぞれが活動して、そののちお互いに関心があれば交流すればいいし、べつに交流しなくてもいい。

大きな県レベルのコミュニティができなくても、お互いが求めていなければ仕方ないのだ。

だから、奈良県で奈良県民によるWordCampなんかはまだまだかなりハードルが高いかもしれない。
さらにメンドくさいことに、奈良県の人たちは県外の人を寛大に受け入れ、大きな祭りやイベントも自由にさせてくれるが、当の自分たちは場所だけ気前よく貸してるだけで足を運ばないというような態度をとる人が多い。
シルクロード博も、平城遷都千三百年祭もまさにそんな感じで、県民で行った人のほうが珍しいくらいだ。
だから、奈良県民じゃない人が旗を振ってくれても、その開催後の将来、コミュニティが育つとか奈良県民のためになるWordCampになるかはちょっと怪しいんじゃないかと、個人的には思っている。

“WordBench終了”によせて

いま自分が毎日どうにかこうにかWordPressを操って仕事をし、生活ができているのは間違いなく、WordCampよりむしろWordBenchで出会った、デザイナーとプログラマの垣根のない、たくさんの人たちとの縁のおかげだと思っている。

はじめて大阪に参加して、神戸、京都にも足を伸ばして、自らが奈良を立ち上げるに至るときの僕の”WordBench”についての認識は、”地域のWordPress好きの関心を外さなければ基本何をしてもよい”というものだった。

事実、最初の頃の奈良は、いっしょに立ち上げをしたみんなとは飲み食いだけの忘年会にしてしまった回も、途中で誕生日サプライズをした回もあったし、実現はしなかったが、その先に夏休みの合宿の計画もしていた。

京都のWordBenchのオンラインでは京都のわぷーをつくる企画は途中で頓挫して、僕が描いた”舞妓ちゃん&わぷー”はたくさん”いいね”をいただいて独り勝ちの状態だったのに京都代表になれなくて残念だったけれど、著作権関係を調べる末にGPLの話で登壇させていただくまでに至り、楽しい時間を過ごせた。

WordCamp Kansai 2014は関西のWordBenchのユナイテッド的に召喚されて始まったのも懐かしい思い出だ。

その直後、WordBenchに”運営ポリシー”なるものの”遵守”が降ってきてからは、これに向き合って運営することに協力してくれるモデレーター仲間を新たに得て、奈良は体制が一新されたけれど、以来、近隣のWordBenchも飲食や遊興で親睦そのものを目的としたり、WordPressとは直接無関係で勉強会の体をなさないものは、べつにかまわなかったのだろうが、どこも催さない風潮になった。
奈良も参加する人が増えて聴講型の勉強会でなくては御せないくらいにはなっていたのも確かだが、なんとなくこれまでのようなわくわくもない、自由のない、ちょっと気が重い運営になった。

それぞれ異動は偶然だったかもしれないが、この時期にこれまで手本にさせていただいていた近隣各地のモデレーターの方々がたくさんリタイアされるきっかけにはなっていただろうと、同じ立場としてそう感じている。

運営ポリシーも、行動規範も、ルールは集団活動の自由と権利を守るものではあることは理解するが、本当に必要だったのだろうか。
果たして僕らはこのときも、今現在も、私利私欲や非常識を自浄できないくらいのレベルだったのだろうか。

ああ、そういえばあらぬ疑いもかけられて嫌な思いもした。
それから個人的にあまり運営は楽しめなくて積極的にもなれていないかもしれない。

WordBench の10年

そういうどこか気が重かったり、嫌な思いもするようになってしまったWordBenchをどうにか立て直したくて、結果無くしたほうがよいという話もわからなくもない。

でも迷いながら、拙いながら、やりくりしてやってきたこと、愚作のわぷーたちもちゃんと見てくださっている人もいることは涙がこぼれるし、僕よりももっと長く、もっと一生懸命に各地で頑張ってこられた人たちの足跡でもWordBenchはあると思う。

https://nskw-style.com/2018/wordpress/who-owns-wordbench.html

願わくばWordCampだけでなく、日本独自であってもよいから、全てのWordBenchの全ての登壇経験者、モデレーター、可能なら立ち上げや運営に寄与や協力してくれた人たちも貢献者として評価する仕組みを作ってあげてほしいものだ。
名前は残せなくても、その名のもとで大きくても小さくても関わった人の頑張りを讃えて残してあげたい。
奈良のWordBenchにとっても、個人的にもあらためて謝意を伝えたいひとはいっぱいいる。

 

さて、ところで、MeetUpに関して、奈良については単純に看板の掛け替えとは割り切れない思いがあり、それは今日の話題とは大きく逸れるので、また別の機会に記したい。

和同弁知…過去3回分の時期をまとめて、shinchaya的ふりかえり。

これまで月1開催ベースをがんばってまもってきた和同弁知だけれど、
なかなか開催できなくなり、2017年の今年にいたってはまだ2回しかできていない。

個人的なことではあるが、昨年2月に兄が急逝して、その頃から色々心境の変化があり、
年齢的なこともあって、悲しいかな、若さとか勢いにまかせてできなくなったこともあったり、
僕は家族は無いが、それでも世代的に何がいま大事なのかという価値観とか判断基準とか、
公に私に自分の中でシフトがあった。

さらに、そのあたりの気持ちの整理がまだできない時期に、ネットだからしようがないけれど、
運営について、当時の心境で対応するにはちょっとしんどい意見をいただき、
また別の件で、質問したことが曲解されて、その怒りをネットに晒されて、それにリアルも友達だと思っていた人たちのいいねや同調するコメントが集まる、ような事例があり、
和同弁知を開催するヤル気どころか、正直たくさんお世話になってきて、大切に思ってきたコミュニティだけれど、べつに褒めてもらおうとか思わないが、わずかなり貢献で返そうと努めてきたけれど、もう逸脱してしまいたくなる心境にもなってしまったりしていた。

 

このあたりのことについては、どうにか時間の経過で大人なりの消化をさせていただいて、どうにか現在に至るのではあるが、

そういう個人的な事情は抜きにしても、
WordPressについては、エンドユーザーやWeb制作者、デザイナーなどの「管理ユーザー」レベルでは基礎的な知識が世間に流布し尽くされて、WordBenchのお題に関してもWordPress単独のテクニック論ではなく「WordPressと何か」になる傾向があり、参加者の関心はじつは「何か」のほうが高かったりする。
むしろWordPressをその何かと絡める意味があるのかと思うこともしばしば…(笑)

奈良はエンジニアや開発寄りの方の参加が今のところほぼないので、いわゆるユーザーコミュニティであり、ユーザーコミュニティは関心が薄まれば消滅にむかう必然性がある。

みんないまのお互いの関わりを維持したいし、その場をつくる勉強会は、その仲間の望むものに合わせたお題の選別になるのもまた必定。

最近思うことは、現在の自分を含めたコミュニティが、常連の人間関係の維持のために、常連の関心で選んだお題で開催する勉強会がWordBenchを名乗るのは今日明日WordPressをはじめたひともいるはずなのに門戸を閉ざしている気がしてならない。

かといって、初心者にむけて開催するのは、じつはほぼ無償の会場で開催できる条件であればよいが、奈良など地方ではそれなりの利用料を支払う会場が普通で、よめない参加者数になかなか勇気がいる。
みんな参加者アタマ割で自腹の額が高くなるおそれがあって、参加する初心者もためらってしまう。

だから世代交代は必要なのだろう。
たとえばWordBenchに学校の同窓会のような、第一期、第二期、という括りを設けて、各期それぞれで、モデレータを選んで、自分たちのニーズでお題を選んで勉強会するというのはどうか。
初心者どうしで申し合わせて自ら立ち上げるグループであれば自主的な判断であるし、まだ顔も見たこともない、来るかどうかわからない誰かに僕らが自腹の犠牲を払うこともない。

特定の集団がWordBenchの看板を専有する現状や仕組みは、やっぱりよくない思うし、なんとかすべきと思う。

「和同弁知」2016年度第1回、shinchaya的ふりかえり。

2016/1/16
boki cafe
14:00~15:55
参加者 5名

大和西大寺駅は奈良県で最大のターミナルで、何を隠そう僕の会社も当地にあり、少しでも地面を掘り返せば遺跡がでてきてしまうような場所で都会化の大きな障害になってはいるが、そうはいっても県内各地、大阪、京都へもこの場所は好アクセスなのは魅力だ。

最近常打ちの会場にさせていただいているWFCさんが精力的に自社主催の講座イベントをスケジュールされておられるので、開催がファジーなこちらの日程と折り合いがつかなくなることもあるので、
長らく待望していた場所にコミュニティスペースが新たにできたことはその点でも、とても喜ばしい。

ただ今回参加エントリーをかけてなんとなく感じるのだが、いつも10~15人ほどのエントリーがあるからそれより小さい器の会場であれば、むしろ定員オーバーするものと安直に考えたいところだが、どうやら実際は器のサイズに比例して、それはそれで満席にならないものなのかも知れない。
boki cafeさんは8人定員のこじんまりした器なのであるが、いつもの場所でないせいも少なからずあるかと思うが、結局エントリーは5名から伸びず、開催史上最低の参加人数を更新してしまった。

でも少人数で前で話をするほうも個々の反応に目が届き、人数が多いと小グループで話し込んでしまう雰囲気もなく、皆一様にセッション内容の理解が深まって満足度が高かったようだった。
個人的にもじつはこのくらいの規模の勉強会を好ましく思っている。

日程の都合だけでなく、お題により、見込まれる参加人数で上手に会場を使い分けていくのがよいかもしれない。
奈良は翻訳やコントリビュートの色彩が強いセッションには関心が高くないので、見送る傾向にあるが、少ないながらも手がけてみたいという声があれば、boki cafeさんを使うなどの選択もできそうな気がする。

boki cafeさんはすべてのデスクの脚に車がついていて、レイアウトの変更もすぐにできるのも使いやすく、セッティングも簡単で時間がかからないのも魅力だ。
人数的には座り位置等に多少無理が出るが、最大12人くらいの収容はできそう。

「和同弁知」2015年度第10回、shinchaya的ふりかえり。

2015/11/21
Women’s Future Center(ウィメンズフューチャーセンター)
10:00~11:55
参加者 12名

10月は和同弁知を開催できなかった。
その理由は、これまで月の第2週目の土曜開催の固定化ですすめてきたのだけれど、登壇を依頼するうえで、その方のやはり最優先しないわけにはいかず、10月についてもそういう状況だった。
そこへきて10月というのは親でもある参加者のみなさん、会場管理者のかたにとってお子様の運動会やら発表会やらご家族にとって欠かせない行事が週末を埋めてしまって、日程と会場の確保が困難になってしまったからだ。
奈良の参加者の傾向上、ここは避けて通れない。
ある意味この業界を牽引している層が、若い世代だった印象が、みんなそういう年齢に達していているということを現しているかもしれない。

と、いうことで準備に関しては10月の段階からすすめていて、お題は「みんなでプラグインをつくってみよう」というもので、普段仕事でクライアントサイトをつくるたびにfunctions.phpに決まって書いているコードをプラグインにしてしまおう、というハンズオン企画だった。

白羽の矢を立てさせていただいたのは、今夏のKansaiのCampで出会ったすぎやまさんで、彼はそれ以降公式にテーマやプラグインを申請、リリースしていて、WordPressのコミュニティの”次世代”を担いそうな雰囲気の真面目な方だったのでスピーカーと世話人を打診してみると、意欲的に挑戦したいと請け負ってくれた。
使用するスライドも早々に作ってくれて、それについてあまりに今回のお題に対して内容が高度すぎて泣く泣く作り直しをお願いしたくらいであった。ノウハウとしては優れたものをもってるひとには間違いなかった。

例によってハンズオンなので、予想外なことが起こりやすいもので、準備や心づもりができているようで毎度のことながらあとで反省することが多い。

予想外だったのは、奈良は参加エントリーが毎回ぎりぎりな方が多く、今回は午前開催になったせいもあるが、フタを開けてみるといわゆる常連の顔ぶれが少なく、ほぼ初参加でのかたで占めてしまい、しかもWordPress初心者のかたも混じっていた。
プラグインのハンズオンなのだから、ある程度自分が自由にできるWordPressの環境は用意されているものというのも通じない状況で、ここは案内の文面で大きくヘタを打ってしまった。
プラグイン化したいコードをもってこられているかたも無く、これについては僕のほうで数個用意していたのをほぼ全部出してしまうことになったが、準備しておいて救われた。

すぎやまさんに関しては登壇のご経験がないので、これからご経験を積まれてさらに進化していかれるだろうと思うし、こじんまりとみんなと小グループ感覚で向き合える奈良ではそんなに心配はないかと思ったが、今回に関してはこちらから質問形式で投げかけて、どうするのがよいのか、どういう意味なのかを回答していただくようにしてさし上げるのがよかったかもしれない。
本当はたくさん用意していただいたプラグイン素材もお話もあったのに機会を失わせてしまって大変申し訳なかった。

それと、まったくの初心者の方々に適切なものも用意できなかったのはもちろんよろしくない。

反省とは尽きぬものである。

「和同弁知」2015年度第9回、shinchaya的ふりかえり。

2015/ 9/26
Women’s Future Center(ウィメンズフューチャーセンター)
13:30~16:00
参加者 9名

@kwaka1208さんのお申し出で、奈良のモデレータを退かれて以来、久しぶりにお越しになられて、vccwの環境構築のハンズオンをしていただいた。

退かれた当時とは参加される方の顔ぶれもさほど変わっていないので、馴染みがあるのと、いつものわかりやすい語り口で和やかに進行した。

和同弁知に参加されるみなさんは、Webデザイナーやブロガーなどノンプログラマの方がほぼ全員に近いけれど、自分の経験から、ウェブは曲がりなりにも先端技術だから、プログラムなどのわからない話でも積極的に聞くだけでも聞いておくことがあとあとになって知識やアイデアの引き出しのラベルくらいになるからと、都度都度お話させてもらってきたことが効果があるのかわからないけれど、内容を問わず参加してくださる方も定着してきた感がある。
単純に、自分で組み上げたプログラムが動くと、デザイナーであれ嬉しくて楽しいものだ。

内容に関しては時間内に行き詰ったところに関してはFacebookグループでフォローしていただけることになり、参加された方々の満足度も高い感じで会は終了したが、とくに僕を含めてWindowsユーザーはMacとの違いから、vccw起動の手前で頓挫して聞くだけになってしまった。

このあたりについては、僕がWindowsユーザーでもあるし、当日までにプロセスを実施して、起動を確認しておけばよかったとモデレーターの立場としても反省する。
とくに今回は奈良の雰囲気を承知されている@kwaka1208さんゆえに、よどみなく会が進行した部分もあって、違う方をお招きしていると、そうはいかなかったかもしれないので、常識的な見通しはもっておくことが必要だ。

「和同弁知」2015年度第8回 &第7回 concrete5奈良オフ会、shinchaya的ふりかえり。

2015/ 8/29
Women’s Future Center(ウィメンズフューチャーセンター)
13:30~16:00
参加者 9名(欠席1名)

正午前に近鉄奈良線が事故で遅延になっていた。
少し早いかなと思いつつ、自宅を出て正解だった。
鶴橋駅で次の電車がいつくるのか行き先表示も無茶苦茶になっていたので、改札で振替票をもらってJRで向かうことにしたが、乗り慣れていなくて、いったん王寺で降ろされたりと、なんだかんだで奈良駅についたらどうにか昼食をする時間くらい残っている感じだった。

concrete5奈良オフ会との共同開催であった。
数日前まで最低催行人数を割りこんでいて、会計はWordBenchサイドに委ねられていたので、concrete5のほうは通常人数アタマ割りを常としておられるので、当方としては会場費に赤字ならプール金を補填する覚悟だったけれど、当日には10人エントリー(実際の参加は9人)でその心配はなくなった。

どちらのコミュニティにもはじめての顔が多く、しかもconcrete5の知識を求めて来られた方が多くて、WordPress(WordBench)が人集めに一役買わせていただいた感もないではなかったかな。

WordCamp Kansai 2015直後でもあり、当方はWordPressが4.3になって仕様がグレードアップした「テーマカスタマイザー」をとりあげるなど、双方、初心者用にお題を用意したが、前回の和同弁知の閉会前に告知をして、関心の声もあったようだが、結局、初級者向けのお題は、少なくともこの会場に来られる人たちにとっては、もうあんまり求めてられなかったような感じをうけた。
それはつまり奈良の和同弁知に通ってくださるみなさんのWordPressに対するリテラシーや知識が総体的にアップして次の段階にあるということで、喜ばしいことなのである。

「和同弁知」2015年度第7回、shinchaya的ふりかえり。

2015/ 7/18
Women’s Future Center(ウィメンズフューチャーセンター)
13:30~16:00
参加者 12名

朝、明石からお話に来てくださる田中さんから、明石から神戸方面のJRローカル線が運休しているとの連絡があり、昨日の台風の影響がまだ今日に引きずって、あちこち電車が動いてないことがわかった。

田中さんに了承を得て、とりあえず開催方向だけれど、開始時間をずれるかもとの、参加エントリー済の方への一斉メールを発信したら、立て続けにドタキャンされた。
その多くはJR奈良線に運休区間ができていたからだった。

交通の復旧には時間を要していたが、天候自体は快方に向かい、奈良に入って、三条通を歩いているときは曇天ではあったが、雨はもう降りそうもない感じだった。
朝以降のキャンセルも無いようで、参加費の余剰で飲み物やお菓子も用意できる。

「なら茶フェ」のお店を改装することもなく、営業していた飲食店がまたcloseしていた。
先月の帰り途に、食事をしていきませんかとお店のスタッフからビラをもらったところだ。

入口のドアのところに、祇園町でもないのに赤い団子ちょうちんが下がっているのが、個人的に許せなくて、こともあろうに国際観光都市を標榜している奈良にあって、外国人が誤解しそうなものはかんべんしてほしいと思っていたところだったが、文句を言いに行くまでに閉店してしまった。

ビルをながめてみると東京から出店してきていたカレーのチェーン店も退店している。
結局僕らが、中のオフィススペースを貸してもらって和同弁知を開催していた、もぬけの殻の雑居ビルともただ綺麗にされただけで大してかわらない状況になってしまった。

三条通の、結構よい場所に立っているはずのこのビルの様子を見るにつけ、奈良というところは新しいことを始めることが本当に難しい土地なのだとつくづく思い知らされるようでなかなか辛い。

ともあれ、器はダメになっても和同弁知はつづいている。そんな奈良を変えていかねばならない。

田中さんは開始時間に数分から10分ほど遅れるだけで、お越しになられた。
なんと、明石から神戸まで新幹線こだまに自腹で乗って来てくださったようで、その友情に感激して涙が出そうだった。

WordPressのオフィシャルECプラグインの最有力なWoocommerceについて、実際にPCで触って学ぶ機会であったが、日本では正直に田中さんだけが日本向けの開発に努力をされている状況で、オープンソースだからこそ、きょう集ったみんなもWoocommerceに触れて、いっしょによくしていこう、情報交換していこう、という確認もしあった。

そういう話が異論なくみんなに受け入れられる感覚があるのは、「勉強会は学びたいと思う、対等な人の集まり」という意識がちゃんとここ奈良でも根付いているということなのだろう。

「和同弁知」2015年度第6回、shinchaya的ふりかえり。

2015/ 6/13
Women’s Future Center(ウィメンズフューチャーセンター)
13:30~16:00
参加者 18名

WordBench奈良の3年目がはじまった。

夢と希望を胸に皆と船出したものの、奈良の僕らはコミュニティ活動や勉強会のなんたるや、本質的な部分での知識のなさや誤解から意見衝突して、その和解もできないまま、心待ちにしていた新装から急転直下、常打ち会場をも失って終わった1年目。
WordCamp Kansaiの縁で、新たにモデレーターとしての協力者と同時に新たな、勉強会にふさわしい常打ち会場を得て、運営ポリシーの改訂に困惑することもなく進められた、僕としては幸運な1年だった。
後発の利を活かして、他地区のWordBenchやWordCampで興味深かったセッションをかけることも試みた。
友達として快く登壇を請け負ってくださった方々のおかげでかなえることができて感謝している。

3年目に際して。WordPressに関する基本的な知識は行き渡った感があり、目新しさという面ではもの足りない感じになっているのは否めない。
継続して参加していただいている人には同じお題は繰り返しにくいし、しかし、地域コミュニティとして独り立ちすべき点から、他地域と役割分担して初級者向けに徹することも考えていない。
WordPress公式コミュニティとして「普及」と「貢献」につとめる必要があるが、まだ「貢献」活動に関心が向くほどのリテラシーのレベルにも届いていないので、難しいことは多いし、参加される方の顔ぶれもまた数回転するかもしれないけれど、何よりも、仲間や友達と会う愉しみやつながりの価値を感じられる場をこれからも目標にしていきたい。

数年来、友達にしていただいていて、最近、同業者の若手のかたでWordPressをはじめ、多方面で精力的な活動をされている岡本さんをお招きして、おそらくは関西圏では一番彼が熱い分野であるWP-APIなどについて語っていただいた。(WordCamp Kansai2015の宣伝を兼ねて)

先に語ったWordPressの今まさに、の「目新しさ」の分野であると思われるが、初級者にはとっつきにくそうな話題のような気がでもしないではなかったが、「わからなくても将来のために聞いておくべき」という触れ込みにも反応していただいたのか、関心が高く、参加エントリーで募集初日で最低催行人数を突破して、以降数日で予定席数ほぼ満席に到達した。

お題としかるべき話ができるひとがいれば、奈良でも関心をもって集まっていただける、初級者向けの内容しか消化できないコミュニティではないことを確信でき、今後のお題選択の基準も変えることができそうだ。

「和同弁知」2015年度第5回、shinchaya的ふりかえり。

2015/ 5/ 9
Women’s Future Center(ウィメンズフューチャーセンター)
13:30~16:00
参加者 12名

今年になってからだが、参加者が8人を上回って会場使用料に対して余裕が出ている場合、お菓子や飲み物を用意し”還元”するようにしている。
閉会すれば急いで帰宅され家事をされるママさんのメンバーが多いこともあって、懇親会を催せる雰囲気がないので、可能なら毎回、お茶会の雰囲気でお互い交流しながら楽しく学べるようにしたいという意図がある。

今回は技術的な話ではなく、サイトを作る、作ったあとの「提案」や「運用」にフォーカスしたお題で、モデレーターメンバーとかねてから親交がある松野尾さんに京都からお話に来ていただいた。
あまり他地区のWordBenchでも過去とりあげたことがなかろう、目新しさもあって参加エントリーも早々から反応が上々だった。
ということで、茶菓子の用意も難なくできたという次第。

不勉強で不利益だった経験を踏まえて洗練された松野尾さんとその職場のノウハウは個人的に大いに共感でき、学ぶことも多かった。
参加された方々からもはじめて耳にする知識を歓迎される声も聞かれた。

コンテンツの内容そのものが検索エンジンの対象になっているとも言われ、エンドユーザーに見せて読ませる価値を与え、ひいてはクライアントに価値をもたらすコンテンツづくりとその運用はこれまで以上に力を注ぐべき分野だ。
デザイナー、プログラマ、ブロガー、立場に関係なく関心をもたれるところなので、また別の角度などでもお題として扱っていきたい。