「和同弁知」2014年度第8回、shinchaya的ふりかえり。

2014/ 9/20
Women’s Future Center(ウィメンズフューチャーセンター)
13:30~16:00
参加者 16名(キャンセル1名、1名来場されず)

WFCに会場を移してから初めて来られる、旧会場のなじみの顔が久しぶりに揃って参加エントリーがあったのに、過去2回続けて来られていたかたが少ないうえに、モデレータまでが僕一人で、会場管理までいらっしゃらないという、妙なバランスの開催になった。

青丹彩ビルの頃は開場前にみんなで机や椅子を並べたり、受付したりは毎度のことだったから、この日も会場に入ってすぐ電灯のスイッチはどこだやら、プロジェクタをいっしょに気づかいをしてくださる人もある。

一年間、不自由な場所を転々としながら、あれこれいっしょに考えてやってきたみなさんとこそ、ようやくまっとうな場所を得たことをともに喜びたいし、思うところも意見していただいて、新しい人たちとも融和して、さらに楽しく学べる機会を育てていきたいと思う。

だから、みんな!これからも来てねっ!

シカせんべいより、シカのふんでも抱えればと、奈良のわぷーに因縁つけられたのがキッカケで?(笑)WordBench奈良を立ち上げる前から協力を申し出てくださっていた上村さんをようやくお招きできた。
今日のお題の内容は上村さんらしい面白さがあり、その時から奈良でかけたいと思っていたもので、他のWordBenchに出向かれるほどではない、上村さんには概ね初見の人たちだったが、みんなの感想は予想を違わず好評だった。

以前からあたためていたアイデアなのだが、有志で行なう勉強会であるかぎり、継続して学ぶ人が集まるので、一度取り上げられたお題は同じところでもう一度かけられる可能性が低く、それではあまりに勿体無い。
そう思ったので奈良は後発でもあるし、他のWordBenchでかけられた話を、有効に、みんなで聞く機会をつくろう、鮮度調整をお願いしなければならないものの、講演していただくかたにも準備の負担も少ないのではと思ってのことで、今回がその第1回となった。

このような貴重な教材ストックをWordBenchどうし、とくに関西の距離であれば互いに供出しあうのも全然ありじゃないかな、と思う。

初級者に特化した勉強会を開くのは題材的にも簡単で学ぶ人も集めやすく教える人も調達しやすいが、コミュニティとしては中級以上の人とは縁がなくなるので、常連さんに初級者が多いからといって僕は初級者に徹するのも懐疑的。
中級以上の人を大阪方面に行かせてしまうのではなく、中級以上向けのセッションができる人が地元にいないなら招いて行なうべきというのが僕の論。
でないと、本当に、奈良にとって意味のあるコミュニティが育たないんじゃないかな。

「和同弁知」2014年度第7回、shinchaya的ふりかえり。

2014/ 8/23
Women’s Future Center(ウィメンズフューチャーセンター)
13:30~16:00
参加者 20名

[当日]
なら茶フェがCLOSEしていた。
お盆にも寄ってみたが閉まっていたときは場所柄意外な気がしたが世間並みなのだろうと思っていた。
色々、考えてしまう。

[本編]
第1セッションはWordPressを仕組みから理解するセッション。
若林さんがライブで手際よく実演して見せられて、わかりやすい。
じつのところ、ここ2回ほど僕が行なったPHPの仕組みの冒頭で話した内容とほとんどおんなじなのだけれど、百聞は一見に如かず、な感じだなあ、とつくづく思った。

後半の第2セッションはほぼなんでもの「質問大会」。

更新管理の業者を打ち切って、HTMLの知識もない会社のオーナーさんが
自力でWordPressで新たにホームページをつくろうとしているのだが、どこをどう触ったらよいのか、
みたいな、質問をされてこられた。

次元が違う話なので、閉会後、一個人としてお話をうかがうことにして、
そのあとも運営を手伝ってくださる方々と今後このような方にどう対処するべきか、
他地区のWordBnechや他の勉強会はどう対応しているのだろうかと、話もしたけれど、

大阪や神戸や東京では起こりそうもないし、
結局のところ、色んな意味でリテラシーの問題なんだろうな。

20人の参加者は開設以来の2番目の入りだった。
初級者向けなお題では必然といえばそれまでだけれど、一番の入りがあったときの参加者の顔ぶれとは大きく様変わりをして、新しい場所と体制で盛況になったことはそれなりにうれしいし、今後の運営の自信みたいなものにもなった。

「和同弁知」2014年度第6回、shinchaya的ふりかえり。

2014/ 7/19
Women’s Future Center(ウィメンズフューチャーセンター)
13:30~16:00
参加者 13名

旧なら青丹彩が、SHIRO三条ビルとしてリニューアルが完成して、WordBench奈良の主たる会場として、2F奥の「会議室」を新たにあてがっていただき、第3回、4回に利用させていただいたのであるが、

「会議室」自体の管理運営が「三条通モール事務所」に移管されて、先方としては会場貸しのビジネスでやっておられるので、ビジネスタイムに連絡はしていても、連絡がつかない、しかも申し込みは手記入でFAXといった、対応が前時代的な感じで、会場自体も結局プロジェクタスクリーンの設置も見送られることになってしまい、毎回壁面投影のために机のレイアウトに悩み苦しむ状況は変わらず、

とくにWifiアクセスに関しては、リニューアル工事完成前の会議室のほうがアクセスが良く、新しい会議室にはこの場所のために整備される様子もない感じで、正直なところ落胆した。

まあ、それが奈良の現実として、これを打開していくべきWordBench奈良は、
これを受け入れる必要もあるのだろうとは思うけれど。

リニューアル工事完了前の「会議室」を管理いただいていた会社は、現在は1Fに出来た「なら茶フェ」を運営されておられて、コミュニティ利用を意識されたお店にされておられる。

常打ち小屋がなく彷徨っていた僕らを受け入れてくださた経緯から、恩もあり、これからも関わりをもっていきたいのではあるが、

しかしながら、現状、週末のランチタイムに差し掛かる昼間の時間帯に場所柄、観光や一般のお客様に囲まれてセッションをするのはさすがにかなり抵抗があり、前回の「翻訳」のような特化したテーマで、茶菓子をいただきながら、どちらかと言えば、そう多くない人数で行う「分科会」のような需要で利用させていただきたいと思う。

最近の参加者の傾向から、どうも実現できないのであるが「懇親会」の場所としても。

すでに開催されたConrete5奈良の勉強会をはじめ、個人的にも縁あるコミュニティ等に紹介させていただこうと思っている。

そんなこんなで悩んでいるときに、幸運にもまた、この6月に立ち上がったばかりのWomen’s Future Centerさんとご縁に恵まれる。

WordCamp Kansai終了直後、顔合わせと打ち合わせをし、併せてWordBenchのポリシーの更新が発せられたタイミングだったので、WordCamp Kansai実行委員経験者を軸に「運営チーム」を立ち上げることにした。

Women’s Future Centerさんは子育てママを支援し職場復帰、女性の社会進出を奈良を舞台に応援していこうという目的を掲げられたコミュニティスペースで、この場所で行うことWordBench奈良は、たとえば早速ながら第6回から実施すことになったのであるが、お子様連れで参加いただけるような、そういう他の地区にない独自な、「奈良らしい」試みができそうだ。

過去、開催の各回も常に女性のかたの参加者が半数またはそれ以上なので、今後この場所での開催に参加していただけると、これをキッカケに何かアイデアも出していただけるかもしれないと、少し期待していたりする。

協力いただけるひとたちを得て、当然ながら「運営」がチーム活動化した。

ここまでほとんど全部一人でやりくりしてきたので、説明の要るタスクはそう多くはないけれど、説明なくても類推きくかなぁなどと、ついつい思ってしまうことは大体通じないもので、あらためて設立理念もセコセコ書いて説明する。

新たな運営のメンバーさんたちは継続参加者のみなさんとはまだ縁薄いので、この1年付き合ってきてくださったみなさんがどう考えるだろうかという、その代弁をすることが意外と主な感じ。

セッション登壇はもちろん、自前の食器の持ち込み、買い出し、ロウソクの1本にいたるまで、細かいことではあるけれども、いろいろたくさん協力があった、その温かみみたいなものはちゃんと損なわずもっていたい。

第6回は継続の方が少なかったけれど、次回からも是非お顔を見せに来てほしい。

[当日]
急に夏がすすんだ感じに暑くなったせいもあって、近鉄奈良駅から三条通りを抜けて、JR奈良駅まで出てそこから南下する道のりはなかなかどうしてという感じだった。

程よい大きさのテーブルに、プロジェクタはホワイトボードへの投影とはいえ特段ストレスもないし、現在の規模のWordBench奈良には何の申し分もない、ようやく理想の器に出会えた感じだ。

1年近く首のないゆるキャラと倉庫同然の一室で、毎回机の並べ替えから付き合ってくださったみんなに是非見せてあげたい・・・。

来場はWomen’s Future Centerさんとの縁で来られる方が先、そのあと継続や過去に参加いただいていた方がお越しになった。

個人的には、「書籍に学ぶセッション」の前章の中断からお越しいただてなかった方が混じっていて、ご縁が切れたかと思っていただけに、この場所でまたお会いできたことがとても嬉しかった。

最後の時間に、先行のセッションがちょっと時間を押してしまったので、十分に時間がとれなかったのだけれど、「自己紹介」と場所と体制を新たにする機会に、WordBench奈良でどんなことをしたいか、知りたいかをアンケート式であったが伺ってみた。

よくよく考えてみると、過去、来場された方とはもれなく名刺を交換するかお渡しをして、プロフィールを伺って入るけれど、それぞれの方が何を期待してWordBench奈良にご来場いただいてるかをちゃんと聞いたことがなかったように思う。

それぞれのご事情で本編でお帰りになる方が多いので、語り合う時間も作れていなかったわけではあるが。

まあ、でも今回伺ってみて、正直、継続参加者のみなさんも、そういう期待をされていたのかとあらためて、はじめて知る機会になった。

こういうことは折にふれてやっておくことだと確認した。

さて、「書籍に学ぶセッション」のことであるが、受け持ってくれていた方との意見の行き違いがあり、担当の章をいったん中断して、次の章からすすめるようなことにもなっていたのだけれど(・・・これについてはお互いに和解できているものと思ってはいるけれど)
新しい流れになるこの機会に、その扱いを見直して、結果「本編」では取り扱わないことにしようと考えている。

消化スピードから考えてもこの機会でWordPressをマスターしようという方は意欲ある方ではまず考えにくいし、このセッションを続けていることで、新しく、または途中参加ができないという声もいくつか直接うかがっていること、何より、今年に入ってもう2回、まもなく3回目のメジャーアップデートが控えるほど進化の早くなったWordPressについて、新しくて有益な情報を交換したり、知識を学んだりする機会を、これで費やしてしまうことが一番の問題。

とはいえ、昨年12月にみんなで採択した「書籍に学ぶセッション」なので、基本は個人で学習していただくものの、時折、進捗や疑問を吸い上げて希望者で「分科会」をして対応し、「本編」も教科書の内容を意識して、聞いていれば、より教科書の内容の理解が深まるものをセッションとして扱いたいと思っている。

よくあるように、これが終了宣言の御託(ゴタク)にならないよう、実際そうしたい、形にしたいと思う。

WordCamp Kansai 2014の(実行委員としての)ふりかえり。

「来年(2014年)のWordCampは”関西”の名前で開催したい」という話し合いに「奈良」の代表として招かれたのは、まだ秋深まらぬ9月のことだった。
関西圏のWordBenchや類するWordPressのコミュニティには府県を横断して参加することが当然に行われていて、過去、神戸、大阪のWordCampのスタッフも多くが共通で広く関西にいるメンバーで、特定都市のコミュニティの功績や評価として、履歴を残すのは実態に必ずしも即していないという意見もあって、たまたま2013年のWordCamp Europeの先例のあるタイミングで、「関西」は妥当というか、しかるべきな冠だったと思う。
自惚れではあるが、奈良にWordBenchを立ち上げたことが、関西のみんなに「広がり」をもって、地域を意識させるきっかけにはなったのかもしれない。
今回のWordCampの準備中には和歌山も立ち上がった。

さて、こうして準備がはじまったWordCamp Kansai 2014だけれど、僕個人としては順風満帆でずっとやっていけたわけではなかった。それは多分に自分自身の問題だけれど。

将来的な地元コミュニティによる単独開催に経験が活かせるように京都と奈良にすすめられたコンテンツと企画から、僕は企画のリーダーを賜った。

しかしながら、最初は「企画」というネーミングのチームの立ち位置に悩み、参加者への「おもてなし」を意図したイベントやおみやげを考案具体化するとしても、予算ありきで、実質的な動きは参加エントリーとスポンサー契約がそこそこ進んでからだということに、今度は油断して、精度の低い準備に終始してしまった。
それがあとあと足をひっぱる。

年が明けて桜の花が咲く頃にWordCampの予算が見えて、さあ、がんばろうという時期に、会社勤めのメンバーがほとんどの僕のチームはそれぞれが「年度末」に拘束され、打ち合わせもままならず、 結局、開催までひと月というGW頃になってから、精度の低い準備を見直し、どの担当チームからも急かされる格好で、怒涛の追い込み作業になってしまう。
概念から扱うので、議論も二転三転して、オンラインミーティングは毎回深夜に及び、ときに夜が明けるまでの徹夜になった。
もともと普段から共同作業の機会が少なく、差配が得意でない僕は自分であれこれ抱え込んで、音を上げかける始末。

それでも、チームのみんなが手に余る案件をすすんで持っていってくれて、案件ごとに進捗をまとめて一覧にしてくださって、それぞれはやがてまもなく形になっていく。
そんな不行き届きな僕を、仲間として、信頼をももって、協力して動いてくださったみなさんに本当に感謝せずにはおれない。

普段の職場では個人で完結する作業がほとんどで、チームで仕事をする機会もなく、ましてや多くのチームをまたいで、長期にわたる活動など経験することはないので、難しさもあったけれど、貴重な経験をした。
どこかで、多くの人と関わらないほうが、余計な迷惑をかけることもないからと孤高であることをよしとしてきたフシが自分にはあったけれど、仲間と信頼しあってタスクをこなし、目標に向かう、その先の達成感を分ち合う心地良い喜びも知ることができた。

実行委員にWordBench奈良の仲間からは参加がなかったのは残念だったが、幸いにもKansaiの実行委員を縁に、奈良のほうに来ていただける仲間も得ることができた。
近年少しずつ高まりつつあるようであるが、いわゆる「コミュニティ」というものに関するリテラシーが行き届かない奈良にあって、「WordPressのコミュニティ」の魅力はすすんで深く関わる体験をもって以外になかなか伝承しにくい感を覚えているが、この新たな仲間の協力を得て、奈良は2年めに向けて新たな一歩を踏み出せそうに思う。

今回のKansaiのCampでは日本で初めて、2日開催でContributor dayを設けたことにも象徴されるように、これまでは国内で当然に行われていたWordPressの普及に対し、あまり充分でなかったWordPressの開発方面への還元を意識したものとなった結果、実行委員は「WordPressの”中の人”」で立ち居振る舞いすることになった。
これは本来WordCampのスタッフはそうあってしかるべきだったのであり、この体験はWordCampに対するイメージはもとより、WordPressに対する、ひいてはオープンソースそのものに対する考え方をずいぶん変えてくれた。
WordPressはGPLで、世界中の多くのひとの骨折りともなうcontributeによって、誰もが自由に使える条件が維持されていることを、とくにデザイナーの立場でなかなか知り得ないことだが、垣間見て知ることになった。

本番当日を含めての10ヶ月。学ぶことはあふれるほどあった。
仲間の絆を新たにし、ともに苦労して、「分かち合う喜び」も知った。
2日の全行程が終了して、片付けをするときのみんなが同じことに一緒に笑う光景は幸せなイメージで強く脳裏に残る。

やってよかった。

「和同弁知」2014年度第5回、shinchaya的ふりかえり。

2014/ 4/12
なら茶フェ (SHIRO三条ビル 1F)
13:30~17:00
参加者 5名

WordPress翻訳体験会 (全国WordBench合同 春の翻訳&ドキュメント祭り 連動企画)

千葉のWordBenchモデレーターのねこみみさんから、奈良も翻訳祭りに参加されませんか?と、
直々にお声がけがあった。
ともに同じ趣旨に賛同し各地にあるWordBenchどうしのつながりに、奈良もその仲間として歓迎されているのだから、これに応えない理由はない。

しかし個々に意見をきいてみて、WordPressへの関心や知識が平均してそれほど深くない奈良の常連メンバーさんの多くには「翻訳」にまでは関心が及んでいないし、かくいう自分も含めてがっつりとまでの翻訳経験者がいなかったこと、結果5名の参加エントリーをいただいたが、常連さんはほぼ皆無で、第5回と銘打つかも含めて、開催方法には少し悩んだ。

でも、かねてから気にしているのだけれど、WordBench奈良は過去、常連参加者の知識や関心にあわせて必然、初級者寄りの内容で開催してきているので、初級者でもない人が寄りつけない、寄りつかない会になってる気がしないではなく、それは奈良で「おしえる」立場のひとを固定化し負担も押しつけてしまうので、
やっぱり中級以上の人も来ていただきたい。
そういう意味では、翻訳の回をもつことで、ひょっとしたら違う関心を持っておられる方に出会えるかも知れないと考えて、(そういう助言もいただいて) なんらかのかたちでこの企画に賛同してみることにした。

人数が少ないので、いつもの会場では会場費を参加人数で頭割りしても額が大きくなるし、
お茶やお菓子をいただきながら、楽しくすすめたいので、かねてから利用のお誘いをいただいていた「なら茶フェ」で行うことにした。

祭り本部メンバーに了解をとって、奈良は「祭り」にはネットの放送は視聴させていただくも、各地の発表の時間は翻訳経験の浅い参加者には負担に思えて楽しめないだろうし、カフェ実店舗のためこちらから中継映像の配信も難しいことから、直接参加せず、次回以降の正式な参加を念頭に、今回は「翻訳体験会」として行うことにした。

(開催前)
前の週末に、なら茶フェに寄って、開催の確認をとったが、お店としては営業の関係からスタート時間をもう少し遅らせられないかと打診された。
結局13時スタートでOKしていただいたが、それはそれで忍びないし、かといって翻訳解説の放送時間は決まっていたので、ずらすこともできないので、その放送時間は参加者にイヤホン持参で自身のPCに見入っていただくようお願いすることで対応することにした。

(当日)
12:30になら茶フェ到着。

奥の大テーブルを予約ですでに押さえていてくださっていて、お客さんがカウンターに案内されていて、かなり恐縮した。

祭り本部のFacebookグループページの投稿から文脈でGoogleハングアウトを使用するのだろうということは読み取れていたが、正式に書かれていなかったので少し不安だった。
事前に僕の方から尋ねておくべきだったが、忙しさにかまけていてそのままにしていた。

当初からGoogleハングアウトは最大10人しか映像のやりとりができないのに、すでに奈良も含めて10以上の地域のエントリーがあるので、どうするのかひっかかっていた。

テストのGoogleハングアウトが立てられて、そのときは奈良も映像ありで入場できたが、正式のGoogleハングアウトでは案の定、他の地域に先を越されて映像付きの参加ができなくなってしまった。

映像のみの配信URLが追って通知されて、奈良としては事無きを得たけれど、祭り本部の配信を準備していた方が最大10人をご存じなかったのはちょっと衝撃だった。
まあ、そんなことはよくあるのだろうけれど。

この日、参加されたのは、はじめてと少なくとも今年に入ってはじめてのかたといった顔ぶれだった。

翻訳の説明の放送を個々にPCで視聴したあと、マンツーマン的にpoeditの使い方を使用経験者がおしえてまわって、翻訳したいテーマやプラグインを祭り本部のスプレッドシートに書き込みして、重複がないか確認して、それぞれスタートした。

翻訳作業の個人的な感想であるが、翻訳するのは管理画面にでてくる入力箇所のタイトルや説明文で、
ここをどう日本語で書くべきかを一生懸命考えていると、じつは僕のようなWebサイト制作者がお問い合わせフォームやECサイトなどの入力誘導の文面のユーザビリティを考える勉強になっていることに気がついた。
これは、英語力がどうのとかいう以前に、そういう仕事に携わっている方にはかなりおすすめな気がする。

参加者それぞれが翻訳ファイルをアップしたが、翻訳されて表示される人とされない人があらわれる。
冒頭の解説のスライドを読み返すが、結局表示されない理由は参加したメンバーでは終了時間までに解決できなかった。

これに関しては、やはり翻訳作業に詳しい方をお招きして不具合の解決とさらに知識を話してくださるような機会を、分科会にするか、本編にするかも検討して設けることを決めた。

(その他、会場について)
SHIRO三条ビル(旧なら青丹彩ビル)内の会議室をWordBench奈良に貸していただいたご縁は、
細かく話すと、3月から使用可能になった新装の会議室の現在の運営者(三条通り商店街)ではなく、
じつは「なら茶フェ」の運営につながっている。

「なら茶フェ」はWordBench奈良に新装の会議室を利用することには特にこだわっていないことがこの日お話してわかった。

新装の会議室は結局プロジェクタスクリーンの設置を見送ったり、連絡も事務局スタッフがみんな商店主なのでつきにくく、何しろ申し込みが今どきFAXというのがかなりイタい。
最近新たに会場として使用させていただけそうなところが見つかったりしていて、そちらも条件次第であるが検討できそうだ。

“デザインおしえて君” @ WordBench神戸(2014/5/10)

5月10日のWordBench神戸で、3月に京都で行なった企画の「神戸版」が開催されました。

京都の回に参加された上村さんが、地元メンバーの賛同を得て実現したものです。

僕は直前になって参加表明をして、また頼んだわけでもなく代表回答者として前に出されたわけですが、京都でご一緒だった川井さんや他の方はスライドを用意され、前回より周到で完成度が高い感じでした。

午前に同じ場所でWordCamp Kansaiの打ち合わせがあり、関西のWordPress界隈では名の通った人たちが残り、意見も回答も参加してくださったので、全体としてグレードが上がり、豪華でしたね。
そのせいで、ただの発案者でたいした腕もない、なんちゃっての僕は京都よりさらに緊張しました。

会の印象としては、たとえば上村さん自身が京都で感じられたことなどからの反映もあるのでしょうが、所変われば品変わる、ずいぶん違ったものになった感じがしました。

具体的にいうと、京都ではそもそもデザインに詳しくないプログラマさんの疑問に答える意図で開催し、とくに司会進行でプログラマの瀬戸さんご自身が「なぜ等幅フォントじゃダメなのか」など、普段不可解に思われることを積極的に問いかけされたせいもあって、ほぼ目的どおりの内容になったのですが、

神戸はもっとプログラマさんが多くてその手合いの質問が多くなるのではと思っていたのですが、そもそもWordBench神戸の常連さんには女性を中心にディレクションにまで通じたフリーランスのデザイナーさんも同じくらい多く、会は意外やデザインやディレクションの目線で意見を交換しあう会になりました。

Twitterに流れてきた疑問にも答えていましたが、それぞれプログラマさんではないようでした。

なんといっても京都では象徴的な質問だった「1pxのこだわりって大事なの?」の議論が短時間で薄っぺらく終わった、その落差が衝撃的でした。

ほとんど触れられなかったので、1pxに関して、話すべきだったかなあと思ったのは、
Photoshop、Illustrator、Fireworksで1度描いたオブジェクトを拡大・縮小したり、
それこそWebでは1px以下は表現できないことを理解してないでオブジェクトを描くと縁がボケボケになることに、みんなちゃんと気づいてるかな?という話。

あと、Webデザインに関して言えば、
僕自身は、10年前のtableレイアウトのときは透過gifで1px単位でセル幅の距離調整とかしてたけど、
CSSレイアウトになって、FirefoxやSafariやChromeなど、ブラウザの種類が増えてからは、それぞれで見ても「違和感ない」ような見栄えになるように心がけてコーディングするようになっています。

でも、「違和感ない」といっても「適当」なのではなくて、ちゃんと決まったmarginやpadding、borderで作る。
適当な仕事をすると、どういうわけか、その適当さだけはWebは素人のクライアントやユーザーにももろに伝わる。
フォント選びもそうですが、そういうところを”当然に””普通に”ちゃんとやってのけるのが、対価としてお代を頂戴する、プロの仕事だと思います。

ただ、京都でも神戸でも、いわゆる「Webデザイナー」という人たちが、さらに向上のアイデアを求めて参加されていることへの配慮が、今回もこの内容でよかったのかなという思いが残りました。

「Webデザイナー」は「デザイナー」では括れない、コーディングも当然にするひとが「Webデザイナー」を名のるひとたち自身の認識だと思うので、たとえばCSSのテクニック的な話とか期待されてたんじゃないだろうか、と少し心残りがあります。

「和同弁知」2014年度第4回、shinchaya的ふりかえり。

2014/ 4/12
SHIRO三条ビル (旧なら青丹彩ビル) 2F
13:30~17:00
参加者 10名(キャンセル3名)

前日11日に、予定通りいつもの時間帯(13~17時)の会場借受けの旨、会場側に確認の連絡をしたが、
今月から会場の会議室の管理運営が「三条通モール事務所」に移管されて、1時間使用1,000円+税に料金設定が変わったことをそのときはじめて伝えられたり、1Fの「なら茶フェ」の大机を使ってはどうかの申し出など、直前過ぎて対応の難しい事態になった。
信頼しきっていて、確認をもっと前に行っていなかったのはこちらのエクスキューズだった。
モール事務所の担当も1商店主のせいか、11日中に連絡がじゅうぶんとれなくて、結局12日当日、奈良に着いてから最終確認ということになってしまった。
結局はこの日に限っては13~17時までは3,000円、ただし+消費税で会議室を貸していただけることになった。

13:00 会場会議室到着。
モール事務所の担当の方に使用申請をその場で記入して、説明をうける。
プロジェクタは新しいものがあったが、この日は使えず、これまでのものを使用。
先月説明にあった投影スクリーンの設置は見送りされたとのこと!結局壁に投影してくれって・・・
壁の右隅に投影されるので、長机を斜めにならべて眺められるようにレイアウトする。

13:30 和同弁知、スタート。
久しぶりにお越しになられた懐かしい顔。はじめて参加のかたもあり。
前述のとおり、会場を2Fから1Fに移動する可能性があることを伝えていた参加者もいたが、ほぼ全員定刻までに到着され、問題なくスタート。

そつなく準備しておいたつもりであったが、実践用に仕込んでいたはずのファイルがPC内に見つからず、
都度ライブコーディングになって、PHPエラーもするし、格好の悪いことこのうえなかった。
思っていた以上にPHPをご自身で勉強されているかたも多かったのも幸いして、迷っているかたの席まで行ってくださったり、説明内容の間違い指摘や補完をしてくださるかたが目立ってずいぶん救われた。

質疑・応答タイムでは、Webサーバーについてみんなに理解してもらうほうが今後のためと、
飛び入りで、ホワイトボードで解説してくださるかたが現れるなど、思いがけずもありがたい展開になる。
どの人も17時終了まで帰られることもなく、その内容を傾聴された。

終了後、1Fでの茶席で、奈良住みの方々と時間をつぶす。
きょうはじめて来られたかたは、WordCamp Kansai 2014の同じ実行委員メンバーで、
WordBench奈良の運営面にも参画されたいとの申し出をいただいた。
思いがけないことではあったが、願ったりかなったりである。
WordBench奈良は奈良の人たちに求められる本筋ははずさないで行く。

”プログラマさんのデザインに関する疑問にお応えする会” @WordBench京都(2014/3/23)

きっかけは先月、京都のSova MeetUpのセッション後の懇親会で、WordBench京都にも足を運んでくれている女の子が、

「WordBenchでプログラマ向けのテーマもやってほしい。自分の周辺のプログラマは青いデザイン、赤いデザインにしてと言えば、平気で原色で描いてしまうし、それをなんとも思っていない」と、涙ながらに言うので(・・・いや、泣いてはないか。)、

それは多少大げさかもしれないけれど、僕らデザイナー(=プログラマではないWeb屋さん)がプログラマさんに、おしえてもらいたいことがたくさんあるように、プログラマさんたちもデザイナーにおしえてもらいたいことはきっとあるんじゃないか、WordPressというソフトを扱う限り、WordBenchでは総じてデザイナーがプログラマさんからおしえてもらう構図ばかりなので、その逆もあってしかるべきじゃないか、

WordBenchはプログラマとデザイナーが呉越同舟する勉強会がゆえに、WordPressから少し話が逸れそうだけれど、じゅうぶん「WordPress好きの関心をはずさない」次元でまたとない機会だと思えたからである。(これが女の子に持ちかけられてなかったら、とか、そういうことは言うな)

WordBench京都のFacebookのグループページで、提案してみるとプログラマさんと思しき人たちの歓迎する声や、疑問に思うことがあれこれレスされ、議題にできる可能性が見え、幸いにディレクターでDTPにもWebにも通じている川井さんが話にのっかってきてくださり、23日瀬戸さんの進行で、川井さんと僕が主たる回答者としてアサインされてWordBenchの日を迎える。

関西地区で、プログラムやデザインについてちょっと名の通った方までお越しになられて、ちょっと緊張・・・僕なんて、デザインについてはなんちゃってで10年やってきただけやし・・・

内容については、今日までに参加者の方のブログに上がっているけれど、
補足として、とくにプログラマのみなさんにお伝えしたかったのは、

デザイナーがフォント選びやカーニングして文字間を整えたりするのは、デザイナーとしての職人のこだわりもあるけれど、視覚的に整理して文字情報を伝えようとしていること、

とくに「配色」については、プログラマのみなさんの大きな関心をよんだけれど、WebやDTPのような商業デザインは、アートではないのでヒラメキでやっているのではなく、ルールがあって、それには配色辞典やツールを使ったり、他のサイトなどを参考にしたりしているということ、

それぞれいい加減に行うと、いい加減さというものはクライアントやエンドユーザーにまで伝わってしまう。
だからこそ、そこをきちっとやってみせるのがお金をもらうプロの仕事だと思っているいうこと、

Designとは情報の整理、視覚化。
デザインとは詰め込むものではなく、いかに削ぎ落とすかということ。

誰に何をどう伝えるか。
目的や結果があって、そこにもっていくのにどうするのかという考え方の根本的なところはプログラムとじつは大差ないということ。

そう思っていただけると、一足飛びにというわけにはいかないとしても、プログラマさんのデザインにも変革を起こしていただけるのではないかなと思う次第。

参加されたみなさんの何かお役に立てたなら、うれしいな。

また、良くも悪くも参加されなかった方々のあいだでも反響があったようで、
同様の、あるいはこれにまさるセッションの企画があちこちで進行しそうでありがたく思っている。

「和同弁知」2014年度第3回、shinchaya的ふりかえり。

2014/ 3/8
なら青丹彩ビル 2F
13:30~17:00
参加者 14名(キャンセル2名)

< 10:00 青丹彩ビル >
会場管理の金原さんに10時に来るようにお願いされ、土産物店もまだ開いていない商店街を抜けて青丹彩に到着。
カレー屋さんは開店準備中だったが、あいかわらず工事や清掃業者らの出入りで出入口は開いていたので入館、さっそく2階の奥へ行ってみると、白い扉に白壁にじゅうたん床の少し大きめの新しい部屋があり、施錠はされていなかった。
どうやら、今日の会場はこの場所らしい。・・・机も椅子も入ってない。
ほどなく来られた金原さんに説明をうける。
今日はこの会場を無料で使ってもらっていい、プロジェクタ用スクリーンはまだ設置が終わっていないので、投影は壁を使ってくれ、Wifiがこの部屋に引かれていなくて3Fのものをうけて使うことになるので、回線が弱いのでは、とのこと。
「申し訳ないけど、腰をいわしているので、3Fのものを机椅子は運び入れてくれるかな」・・・案の定。
プロジェクタの投影場所を設定して、長机を6基運び入れ、椅子を運び入れて、試験投影。
ちょうど12時。

< 12:30 青丹彩ビル >
食事をして戻ってくると、2人来られてて、前回の内容を復習中。
エントリー人数を確認すると、14人だったのが16人に増えていて、急遽手伝ってもらって机の並べ替え。
三々五々、次々と参加者到着。
ホワイトボードがほしいとの声で、3Fへ取りにあがる。意外と一人で担いで下りれた。

< 13:30~ 本編 >
前回同様、開会宣言とWordBench奈良の説明、タイムテーブルの紹介、次回から募集にDoorKeeperの使用を告知して、めざしさんのセッションがスタート。

前回は少し緊張気味な感じだったけれど、もう慣れられた感じで、説明の台本もあるようで、説明も流暢。
自作の教材以上に彼女らしい周到な準備に、参加しているみんなが決して乗り遅れないように、
自らも迷っている人の横まで行って説明をする、その熱心さや心配り。もう頭が上がらない。
そこいらの高額な有料セミナーよりも内容が深い、付加価値が高いのは確実で、このシリーズセッションに参加するみんなは、めざしさんを師としてWordPressの基礎がきっと仕上がるだろう。
事実、めざしさんのシリーズが好評で、継続参加のひとが増えている。

サポートに野口さんが率先して机をまわってくれて、「自分がおしえられるだけの知識があるようなら、おしえることで自身の知識が再確認される」と、サポート参加をすすめてくださった。
決して大きくはないが大きくないゆえに、お互いが身近によく知る関係でなかよく、知識を補完し合い、
みんなでレベルアップする、奈良のBenchはそうありつづけてほしいと、僕は願う。

WordBen茶(WordBench京都 分科会)第1回、shinchaya的ふりかえり。

2014/ 3/2
bonjor!現代文明
13:00~16:00
参加者 7名 (キャンセル3名)

wordbencha-140302ともに京都のご当地わぷーを描いて、お偶然に互いにお茶に関わって生きてきた縁のみこどんさんを交えた
WordBench京都の休憩時間の会話で、降って湧いたシャレの「WordBen茶」が実現した。

京都を代表するお茶、宇治茶を味わいながら、WordPressを学ぼうというもので、WordBench京都の分科会として、京都ならではのWordPressイベントとしての地位を目指している。

かくいう僕は家業の縁で茶業には繋がりはないではないが、宇治の方面にはツテがなく、まったくもって、みこどんさんのほうのコネに頼るばかりで、今回はもくもくと一般消費者には入手しがたい、生産者提供の貴重なお茶を淹れる彼の横で、お茶のウンチクをたれるだけの気楽な、名前だけ同然の共同開催者。

今回はコミュニティ会合用に開放された京町家の居間に参加するみんながお茶うけを自由に持ち寄ってお茶会をして、隣に歴史ある雛壇が飾られた床の間でWordPressカルタに興じ、カルタの札をきっかけに、WordPressやこれにかかわるWebの技術的な話を三々五々に、気さくに縛りも設けず各々会話する流れになった。
お手製のケーキの持参まであって、場の盛り上げに貢献してくださる心遣いには感謝・・・

ネコ好きが多く、会に縛りがないので、真面目な技術の話をしている最中に玄関先を過ぎていくネコのなき声がしようものなら、そっちのけでみんな走って出て行ってしまい、少し道案内の必要な場所の会場だったので、オモテで来る人を待っていてもらっても、ほったらかしでネコの方へ行ってしまう、
もう、「WordBenニャ」にでも即時改名したほうがいいような状況も繰り返す・・・(- -;

この週末、東京で開催されたオープンソースカンファレンスで配布された、新しいWordBench紹介フライヤーに、いきなり開催実績もないまま「お茶とカルタの会」と掲載され、ちょっと責任やハードルみたいなものが上がったりしたけれど、ありがたく知名度づくりの機会になったと前向きに考え、

会としては宇治茶は必須な位置づけにしつつも、京町家の畳の上でお茶をいただきながら、
WordBenchのようなセッションの括りにこだわらず、WordPressにかかわる質問相談、情報交換をはじめ、さらにもっとなにか京都らしい色を追求していけるイベントをつくっていければいいかなあと思う。

ここからは「奈良」の目線で、余談であるが、
同じような魅力的な町家も確実に同じくらいあるだろう奈良では、こういう町家の場所貸しも無ければ、利用しようというニーズも無い。
奈良の人たちはどうも、便利なものは外から情報を得たものがおしえてやらなければ、自ら変化を求めたがらない傾向にある気がする。
要は何かにつけ不足や不便を感じていないのだ。
むしろそういうものに敏感なひとは県外に出て行ってしまう。

だから、こういうものも誰かがつくったり、やってみせてあげれば、便利を理解してのってくる、
正直、田舎もん感覚なのである。

奈良の人が県内に残って自発的な動きをするのに委ねて、奈良自体の進化発展を期待するのは相当難しい気がする。
将来に道がない奈良に、大人になって有能な人材は残ってくれない。
京都がそういうことができるのは、明治になって首都機能を失ったときに、大阪に負けない近代都市をめざし、世界に誇れる京文化を守り育てる施策をもって取り組んできた気概が、街の人に自然に生き長らえているからであって、奈良が見よう見真似でできるものではないのだから。