さようなら昔のブログ

ポータルサービスが閉鎖して自分のはじめてのブログが喪失していることにいまさらに気がついて、少々落胆した。

この仕事をはじめた最初の職場で、ブログだかウェブログだかいうものがこれから来るぞという話題にのっかって書き始めたもので、いま自分が使うハンドルネームやドメインにしているワードを決めたのもそれがキッカケだった。

過去にも途中でポータルサービス自体の引っ越しがあった、「関西どっとコム」だったが、
引っ越し以前のものは、いまの言葉で言うと、ユーザビリティが秀逸で書き手が操作にほんとに迷うことがない、誰でもトリセツ無くいきなりスタートできるような管理画面で、正直現行のCMSであの完成度には未だ出会わない。
つまりはバックヤードの負担がものすごくあったということの裏返しだと思うけれど。

顔を見て話してる相手なら、冗談と笑って聞き流せる話も、文字にして仲間を傷つけて「失う」というリアルでは考えられない感覚や怖さもそこではじめて体験した。
途中から虎ブロガーになって、2005年のタイガース全試合の感想を書いてしまったりして、
泣き笑いを共有するも顔をみたことのない人たちと繋がり、実際に会ってみたり、現在も繋がりのある方はいらっしゃる。

いまではなんでもないことだけれど、仲間の印のバナーをそれぞれのブログに貼ってもらったり、
口座に資金を集めて、グッズを作ったり、甲子園球場外周通路のレンガを共同購入したり、いまでは当たり前過ぎてなんでもないことだが、「ネットの可能性」を勉強できた。
不勉強で無許可の画像を使ってしまって、権利者からクレームをつけられ、謝ってせっせと削除する経験もした。

書いてよいものか今では疑問だが、親父がもう退院のない病床についてから葬式までの一部始終も書いた。

この性格なので誰が読むんだろうという、ウンチクも書きたくった。
タイガースのユニフォームのくだりでは、いま書店で並んでいるユニフォームなんとかの記述のほうが間違ってると自負できるものもあった。

これまでも、いまのブログにエクスポート&インポートして保管することも思わないでもなかったけれど、
ブログの性格上とか、いまの自分の考え方にそぐわないところがあって、とはいえ自分の過去は過去と認めて取り込まずにいたのだが。

まあ、よい思い出だが形として残すべきではないものだったかもしれぬ、とそう思うことにして、
ここに墓標として記しておく。