「和同弁知」2015年度第1回、shinchaya的ふりかえり。

2015/01/17
Women’s Future Center(ウィメンズフューチャーセンター)
13:30~16:00
参加者 12名

「勉強会」と「セミナー」と同一視している人が少なくない。

「先生」がいて、おしえてもらえるのが「セミナー」である。
「勉強会」には「先生」はいない。
ある事象について勉強したいという意思のある者が集まって行う会が「勉強会」で、特定の誰かの懐をうるおすものでもないし、誰かに開催に関する責任もない。
だから参加者が少なかったからといって誰かに責任があるわけでもないし、会場を埋めるべく集客前提で、万人受けするテーマを考えると、自分たちが本当に学びたいことが学べなくなる。

有志がそれぞれに利益を求めないで活動するので「ボランティア」という言葉が当てられるけれど、日本の場合、「ボランティア」には「救済」や「奉仕」のイメージが付きすぎていて、その究極、「勉強会」は「お金のない人でも安価で学べるセミナー」とおっしゃるかたもいたことには、驚きよりも、なるほどなあと感心してしまった。

このあたりの認識を正して確認していないと勉強会の運営にかかわっていくのは難しく思う。
しかし要は誰かのために開催するのではなく自分のために開催するのであって、自分に負担を強いるものようなものににする必要は決してないということだ。

そのことを奈良にWordBenchを立ち上げたときからずっと考えてながらも、一方で、先生役をして下さる登壇者のかたを探して参加者は聴きに来るだけのスタイルをどこかで打破したいと思っている。
運営サイドにも同じ意見があるので、是非形にしていきたいと思う。

WordPressに関する疑問・質問会&もくもく会を行うことにした2015年の第1回は、登壇者を立てない会としては、ぐだぐだに終わった設立第1回以来になる。
当時もそれなりに個人的に登壇者を立てるスタイルに抵抗していたつもりだった。

何かのお題を誰かが前に立って話してくれない回に、最初は参加のエントリーが伸びなかったのでちょっと不安もあたが、はじめて来られたかたも交えて、結果、通常よりはちょっと少ない目の人数だったが無事に開催できた。

仕事の案件のカスタム投稿タイプに関する中級者の疑問もあったが、WordPressを触り始めたばかりという基礎的なところを問われるかたが多かった。
それぞれに席の近くで知識あるひとが個々に対応し、答えきれない場合には他の知識あるひとが応援するという、自由な感じですすめられた。
疑問が解決に向かうとともに、自然、参加者どうしの深い交流もできていく。

常連の参加者のかたは少なかったが、はじめて来られたひとなどが次回以降も続けてきたいとおっしゃられるなど、この日のようなフリーなスタイルでもそれなりに関心につながるのだということを確認した。